皆様、おはようございます。
最近はカジノという言葉を無視できなくなってきました。 そんな中、話題に上がるのがユニバーサル。
パチスロ機メーカー最大手ユニバーサルエンターテイメントの創業者、岡田和生会長が本日開かれる定時株主総会で、取締役から外されるという。不正な行為の疑いがあるというのがその理由だが、このタイミングにはそれとは別の、なにかしらの「意味」があるのではないか。(ノンフィクションライター 窪田順生)
● マカオと日本、2人の「カジノ王」が 示し合わせたかのように去って行く
2人の「カジノ王」がまるで示し合わせたように同じタイミングで表舞台から姿を消す。こんな偶然があるものなのか――。
6月23日、「マカオのカジノ王」として知られるスタンレー・ホー氏が、自身が長く率いてきた「信徳集団」(香港で運輸や不動産を手がける上場企業)の会長を退任すると発表した。後任は「カジノクイーン」の異名をとる娘のパンジー・ホー氏が継ぐという。
御歳95歳という高齢で、実質的には第一線から身を引いていたとはいえ、カジノの世界で長く轟いていた金看板が消えていくことに感慨深いものを感じていたら、ほどなくして「日本のカジノ王」の去就にまつわる衝撃的なニュースが飛び込んできた。
「大手パチスロ創業者会長が“事実上解任”の大騒動」(毎日新聞6月27日)
ヤフートピックスにも載っていたのでお読みになった方も多いと思うが、パチスロ機メーカー最大手、ユニバーサルエンターテイメント(以下、UA)の創業者として、実権を握っていた岡田和生会長が本日開かれる定時株主総会で、取締役から外されるというのだ。
経緯の違いはあれど、2人の「カジノ王」が奇しくも同じタイミングで一線から身を引くというのは、個人的にはなんともいえない「因縁」を感じてしまう。
おいおい、いくらなんでも「パチスロメーカーの社長」を「カジノ王」とくくるのはさすがに無理があるだろうと冷笑する人もいるかもしれないが、実は岡田会長は日本人経営者の中で、唯一「カジノ王」と呼んでも差し支えない人物なのだ。
映画「オーシャンズ11」の舞台にもなったラスベガスを代表する「ベラッジオ」や「ウィンラスベガス」などを手がけ、「ラスベガスのカジノ王」として知られるスティーブ・ウィン氏が資金難に陥った際、出資者となった岡田会長は、「ウィンの盟友」として彼のノウハウを間近で見てきただけではなく、ウィンリゾーツの取締役としてマカオ進出にも関わってきた。
その後、ウィン氏との仲は決裂するも、今度は自身がフィリピン政府のカジノライセンスを取得。総工費4200億円という世界最大規模のIR(統合リゾート)「Okada Manila」プロジェクトをマニラ湾で進めており、昨年末にその一部をオープンさせている。
日本では「カジノができたらギャンブル依存症が増えて、街には金貸しとマフィアが溢れて国がメチャクチャになる!」「賭博で景気対策なんて恥を知れ」と蓮舫さんたちが大騒ぎをしているが、なんのことはない、海の向こうではとっくに「日本のカジノ王」がIRの開発を進めて、フィリピン経済や観光振興に貢献を果たしているというわけだ。
● ホー氏との浅からぬ因縁 盟友のマカオ進出時に邂逅
岡田会長が「カジノ王」だというのは納得したが、取締役の解任が「マカオのカジノ王」の引退と重なったのは単なる偶然だろ?そんな声が聞こえてきそうだ。
たしかに、UAの6月8日のリリースによると、岡田会長と取締役1名が適正な社内決裁なしに第三者に約20億円を貸し付けるなど、不正な行為が行われた疑いがあるとして、特別調査委員会が設置されている。先の毎日報道でも、現経営陣と岡田会長の「長男、長女が会長に反旗を翻した」という見方である。
岡田マニラでも色々ありそうだし・・・
● 6月8日、ユニバーサルエンターテインメントは、重大なガバナンス違反(不正な資金流用の可能性)を理由に、取締役会長である岡田和生氏の権限を停止すると発表。併せて、外部弁護士で構成する特別調査委員会を設置すると発表。
● 6月16日、Okada Manila(運営子会社Tiger Resorts Leisure and Entertainment)は、岡田和生氏をボード議長から更迭すると発表。
● 6月19日、ユニバーサルエンターテインメントは、特別調査委員会の調査経過として、新たに2件の岡田和生氏による不正な資金流用の疑いが発見されたと発表。
何かが動いてますね^^;
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